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ベラが
「ねぇ、それ得意な魔法じゃないでしょ?
1回でいいから得意な魔法を見せてくれよ。」
と、言ってきた。
私はそれに応じて得意の2つの魔法を見せた。
そしてベラは少し悩んでから、
「…火の魔法は練習しない方がいいかもね。」
と言った。
私はそれに対して
「…どういうこと。」
と聞いた。
ベラは困ったように
「本当に言ってもいいの?」
と言ったので私は
「もちろん。自分の弱みは知ってなんぼでしょ。」
と言った。
それにベラは
「わかった。話すよ。」
と言ってくれた。
私は息を飲んだ。
「火の魔法を使ったら、2つの得意魔法の威力が上がったように思ったと思うんだ。」
ベラは少し待って
「…だけど、実際はどれも変わってないんだ。火魔法は、ご主人の体質に合わないんだ。
だから、それ以外を練習した方がいいかも。」
私はベラに、
「なんで…なんで、威力が上がったように感じたのがわかったの?」
それにベラは
「火の魔法は、体の体内の火や思いから威力が強くなることが多い。だから、それの火にガソリンを注ぐような役割もあるんだ。でもこれは一時的なもの。申し訳ないけど、ご主人には、この使い方は合わないと思う。」
と言った。
私は
なんでそんなことがわかるの?
と聞きたかったが、ベラの様子を見てそんなことは言えなかった。
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