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昨日はあれからぐっすり眠ることが出来たのは、弟の朱鳥のお陰なので莉子は目覚めが凄く良かった。
「んー
何かゆっくり寝れたな~」
「莉子姉さん、おはよっ」
朱鳥は部屋に入ってくると、ガバッと抱きついてくるので莉子もペットみたいで思わず頭を撫でてしまう。
「よく寝れたみたいだね?」
「うん?
朱鳥が居たから安心して眠れたのかな」
莉子はニッコリ微笑むと、朱鳥はジッと真っ直ぐに見つめてくる。
「莉子姉さん、今日も可愛い!」
朱鳥はまたもギュッと抱きつくと、莉子はハッとなっては部屋の扉を見ていた。
「弟とはラブラブすんのかよ?」
「…月風くん、まだそのままなんだ」
「何か言ったか?」
「ううん?
もう一人の月風くんはもう話せないのかなーって疑問に思っただけよ」
莉子はフッと意地悪くそう告げると、朱鳥は頬に軽くキスしてくる。
「あ、朱鳥?!」
「何?
単なるスキンシップだよ?」
「もう、離れて?
くっつき過ぎ」
「いつも通りなんだけど?」
「ほら、離れないと朝ご飯ないかもよ?」
「はぁーい、わかったよ」
朱鳥はパッと離れると、部屋から出ては顔を洗いに行ったようだ。
「…莉子」
「何?」
「今日は休みだけど、何処か出掛けるのか?」
「輸血をしにいくよ?
月風くんまた倒れちゃうしね」
「あ、そうだったな」
「もう忘れてたの?
それともやっぱり必要ない?」
「嫌、必要だ。
今日は俺は休息日にするから、蒸発させんじゃねーぞ?」
「蒸発ってどうしたらなるの?」
「月風がドキドキしたり、真っ赤になるのが要因みたいでな?
だから、アイツは恋愛には不向きだな」
「女の子苦手って事?」
「免疫がないんだ。
俺はあるけどな」
ダーク月風は自信たっぷりにそう告げるが、莉子は興味はない。
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