折れた向日葵

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折れた向日葵

【ある年の9月17日】 平和な一日、のはずだった。が、 夜ご飯を用意して〇〇を迎えに行く時、呼び出しが。 二年生の男の子が一生懸命育てた向日葵が折れていて、どうやらその現場にいた男の子達の中に〇〇もいたとの事。 〇〇は「やってない」と言っていたが、もしかするとそこを通って折ってしまったかもしれないとの事。その子の親に謝りに行った。 その時〇〇とその場に居たという男の子が、父親に話を聞いてもらえず、いきなり殴られていた。 その後、〇〇や私、周りの子供達や親達の前で靴のまま蹴られていた。 暴力で、何が解決できる!?あんなのヤクザだ。父親じゃねえ!! 言葉というコミュニケーションは、何のためにあるの! 大人は大人でなければならない。子供達の世界で起こるいざこざを、 私達は子供達の言葉に耳を傾けて、子供達と同じ目線で語りかけるのだ。 そうじゃなきゃ、ダメだよ!優しい世界にしたいよ! 勿論厳しさも、優しさだと思う。 私だって〇〇が嘘をついたり、誤魔化したり、感謝の気持ちがあまりになかったら、しかる。家族は、あったかでありたい。 帰りの車で〇〇と泣いた。 家族は愛が無ければ、ただの空き箱。空っぽになっちゃうんだよ。 愛があれば、どーだって、なんだってなるんだ。
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