絵の少女

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絵の少女

 刑務官から渡されたのは、一枚の絵だった。 「先日死刑になったAの遺作です。手に掛けた被害者の顔だそうです」  この事件に刑事人生を捧げた俺に渡すのが相応しいだろうと、持って来たようだ。  その絵を見て、俺の背筋は凍り付いた。  これまでに殺したとされる十三人の、誰にも似ていない。
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