Day −2920

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Day −2920

 あれは、僕がまだ小学校に通っていた頃。  一人の転校生が、まだ幼かった僕のクラスに編入してきた。 『田河(たがわ)芽依(めい)です。よろしくお願いします』  自分たちと同級生のはずなのに、まとっている空気は他の誰よりも大人びていた。  綺麗なコだな。  それが、芽依への第一印象だった。
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