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一体どれくらいの量なのか、エルトの立つ場所からでは検討もつかない。
「……ここは、一体……」
「……墓場だ。かつて、この場所で人間が暮らしていた。」
広い空間を反響してオーガの声が響く。告げられる言葉が信じられず、つい食い気味に反応してしまう。
「!?……それは一体どういうことなんだ?こんな場所で人間が……」
「そうだ。ここは昔、身分が低い者や奴隷が暮らす……いわば掃き溜めの自治区だった。」
淡々と語られる衝撃の事実に絶句する。まさか、このダンジョンの中に人が暮らしていたなんてとても信じられなかった。
「勘違いするな。元々ここに魔物なんていない。……いなかったんだ。」
オーガの嗄れた声が深い悲しみと憎悪を帯びている気がした。
それからオーガは語り始めた。
「もともと、ここは地下都市で人間が住んでいた。地上ほどの活気はないが、人々は身を寄せ合って生きていた。それが奴らが研究材料になって……この有様だ」
「奴ら……?それに研究って……」
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