最後のとりで

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私は 何よりも由衣と裕翔がいるこの家族が大事だった。 いつか2人が 大切な人に裏切られる悲しみを知っても 失恋をして心が砕けそうになっても 社会の荒波にのまれて立ち直れないと思ったとしても。 いくつになっても どんな時でも 由衣と裕翔を受け止める この家。 深い夜の中 眠る幼い由衣と裕翔を抱き締めながら 私はこの家を 子供達の「最後のとりで」にすると 心に誓った。
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