連続少女殺人事件

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 画面に情報系バラエティ番組が映る。  ちょうど、連続少女殺人事件の話題が上がっていた。 「子供、それも女の子を狙った事件が増えてますね」 「いやー、昔からありましたけど、近年それが増加してるように感じます」  司会者がコメンテーターたちに話を振り、それに答える形式で番組が進む。  その内容は、ニュース番組の情報に蛇足のような考察をつけているようだ。 「切り裂かれた服の一部がなくなっているという情報もありますが……」 「被害者を思い出すアイテムのようなものとして、犯人が持ち去った可能性もありますね」  多くの視聴者には理解できない内容かもしれないが、発言したのは犯罪者の心理学に通じている大学准教授。  彼の考察に「なるほど」と、会場が揺れる。 「ふぅん……」  自分の考えと同じような発言にリナの瞳が揺れた。 「過去の事件でも、被害者の持ち物などを持ち去っているケースもありますしね」  類似している過去の事件の話になったところで、リナはテレビを消す。 「昔の事件と比べることに意味なんかないのに」  ぽつりと呟くリナ。  被害者の遺品を集めるタイプの犯人――リナは戦利品と表現した。  殺した記念に持ち帰っているのか、集めるために殺しているのか――それによって犯人像が変わってくる。 「宝集め……じゃ、ない。だとしたら……」  ボソボソと口の中で呟くように考察をまとめていく。  だが、考えは途中で行き詰まってしまう。 「被害者たちの共通点を探そう」
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