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暗闇の中、初老の男が起き上がった。
あぁ、俺寝ていたのか。
いや、違う。
さっきまで部屋で飲んでいた。
酒が切れたから激安スーパーに買いに行こうと、サンダルを履いて部屋を出た。
そうそう、それで閉店時間間際だと気がついて、焦って…
「俺、階段から落っこちまったんじゃねぇか」
ではココはアパートの階段の下か?
それともあの世か?
辺りを見渡すと、どうやら「あの世」説が有効のようだ。
なんたって、俺の隣に死神のような恰好をした骸骨が座っている。
そして、向こうにみえるのは無数の灯。
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