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では、母から思ったことを。
「まずさ、ワークに直接書き込むんじゃなくてノートにやってるのは偉いね。１度目は調べたりしながらノートで、２度目はワークでテストのようにやるってことでしょ？とても良いやり方だと思うよ。
それに色々と自分のことわかってるじゃん。今この状況でも、冷静に自分を見られてるのはすごいこと。そして助けを求められるのもすごいこと。
でね、マーくんが高校に行くのは、勉強して優秀な成績を取ることが目的なの？違うよね。将来の選択肢を広げるために高卒の肩書きを得ることだよね。しかも、それも最終目的ではないしね。
だから、当面の目標は高校を卒業すること、だよね。で、M高校ならマーくんの力があれば卒業はできるよ。ただし、ひとつのことに引っ掛かって通えなくなったら、それは難しいね。ということは、マーくんにとって今後始まる高校生活の１番の課題は"わからないことや出来ないことと如何に折り合いをつけていくか"になる。
今日のこの事こそ、それを実際にやってみる最高の練習だよ。入学前に、こういうことがあって良かったわ。さぁ、ここからどうするか。練習だから、私も一緒に考えるよ」
「…………ありがとう」
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