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つまり、この本を読んで「ハタ!Σ(゚Д゚)」と思いましたのは、「趣味で小説を書くことも、つまりはノイズなんだ」ということです。ぶっちゃけ、趣味で小説を書かずとも生活はできますもんねぇ。しかし、それではあまりに味気ない。けれど、実際今は思うように書けない……という停滞した状態。そして無為に日々が過ぎていく……というわけです。
三宅さんも著書内で書かれていますが、読書で触れる他者の文脈(=文体、描写、思想や価値観)や、一見すぐには役立たない情報というのは、いつか役に立つことがあるんですよね。小説を書く人は特にそうです。ずいぶん前に得た情報がふと役に立つことが往々にしてある。そういったノイズの蓄積が書く身としては本当に大切。「本を読まない人は良い文章が書けない」というのは、そういうことなのだと改めて実感しました。
よくエブリスタでは「自作品の宣伝はするけど、ほかの人の作品は一切読まない」という方が多いですが、それもノイズを避けているということなのでしょう。うん、良くないよそれ。良くない(笑)
しかしながら、三宅さんは「無理して読む必要はない。読めない時は休むべき」とも書かれています。心に余裕ができてくれば、自然に読めるようになる。ノイズを楽しめるようになる、と。
また、仕事に全身全霊を傾けず、半身で頑張ろう。そうすればもう半身で趣味や余暇を楽しめるはず。日本人は、とかく自分を犠牲にすることや身を粉にして働くことを美徳としがちだけれども、とも書かれています。確かに!! よすだは高田純次さん的なテキトー感覚をめざしたいと思います(笑)
ここ数年の私は本当に読めない&書けない状態だったのですけれども、三宅さんの本に出会ってから、少しずつ読書を楽しめるようになってきました。非常に小さなステップではありますが、これってきっと良いことだよね? こうして少しずつノイズが蓄積されていけば、以前のように書けるようになるのでは? と前向きに考えつつ、今日もページをめくっております。
ちょっと真面目な話になってしまいましたが、皆さまはいかがでございましょうか?
【2024.11.04 記】←今更ながら昨日(文化の日)に書くべき内容でしたねw
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