1人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
1 文明発展の循環(サイクル)が分かる!
六芒星を使う第一の理由は、
六つの要素をただ横に並べるより、
円を描くように置いた方が、
文明発展の循環を説明しやすいからです。
技術が進めば社会が変わり、
社会が変われば政策も変わり、
その政策がさらなる新技術を開発します。
文明を構成する各要素は、
一定の順番で変化・課題化した後で、
次の段階に進み、その変化を繰り返すのです。
技術が進むと、社会活動が拡大・省力化と共に
複雑化・加速化するので、
そこで生まれる社会課題を解決するため、
人々の利害を調整する政策が必要となります。
ただし技術は、施設や製品といった物的資源に
具現化しないと、社会活動を変えられません。
政策は文明発展に伴って高度化しますが、
そのため特に、必要とあれば大勢が動くが、
それに当たっては衆知を活かせるよう、
国際化など巨大化と共に、民主化など分権化します。
ただし政策は、全国民の健康と教育という
人的資源の向上なくしては変われません。
また、ある技術水準で利害調整を極めると、
その限界を越える技術開発が必要となり、
それには多くの資金などが必要となるので、
そのための政策も必要となります。
ただしここでも、資源や市場といった、
自然・社会環境が制約・促進条件になります。
これが文明発展の循環であり、
例えば英国は産業革命、米国は情報革命という、
技術革新と社会・政策の変革により、
世界を主導できました。
発展する地域は西に移動してきましたが、
その一方で範囲も広がってきたので、
今後は先進諸国を中心に〝世界国家〟が生まれ、
AI革命により繁栄できたらいいなと思います。
最初のコメントを投稿しよう!