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既にヴィ〇ンのバッグならふたつ持っているんだけれど。春になったら新作が出るから、とのことで、夫に連れられてここに来た。そして。……おっそろしく手触りのいいストール……ヴィ〇ンに特徴的なロゴがでかでかと入った、でも下品にならない、気高さを感じるデザインのストールを当てて鏡で見る。ピンク……黄色……うん迷う……。
そしてこの生活にいまだ戸惑いを覚える自分もいるけれど。映画のなかの主人公のように、酔いしれてしまう自分もいるのだ。
結局ミニバッグと黄色のストールとバッグチャームをお買い上げ。勿論ゴールドでお支払い。……かつて、一般の、会社員だった頃とは比べ物にならない生活を送っている。
それから蒔田さんの運転でおうちに帰り、……互いの肌を、貪る。
蒔田さんの肌はいつも熱くって陶器のように白くてどこもかしこも雪のように美しい。あたしが彼の秘めた場所に口づけると、ん、と彼は呻いた。
「紘花……、おれ、そこ弱い……」
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