エピローグ

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エピローグ

 夕が呼ばれ舞台に登場すると、一斉にカメラが向けられる。今回は婚約者として呼ばれたが、今後最上飲料の御曹司と結婚するとなると、嫌でも表舞台に立つことになる。  一般人だと隠すことも出来たが、副社長に就任する聖七の秘書であり、モデルの聖として知名度がある聖七と共に未来を歩むとなると、これから注目を浴び続ける。  こそこそかぎ回られるよりも、発表をしたほうがいいと判断した。  舞台上の聖七を見ていた夕は、自分も恥じることなく聖七の横に立ちたいと思った。  堂々と前を見据え、聖七の横に立つ。今は控えめな夕はいない。  会場の中で見ていた凪も、姉の堂々たる姿に涙ぐむ。  姉のお陰で辛いことも乗り越えて来れたのだ。
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