プロローグ

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 『ダサ専』と言っている奴らは、相手にしない。  いつか後悔はさせてやりたいとは思うが、今じゃない。  副社長ではなく、専務という立場が曖昧でちょうど良い。幸い社長である父親は、まだまだ元気で現役だ。  実際の聖七は、この会社にはなくてはならないやり手の御曹司なのだが、気づいている者がいるのだろうか……。  そして『ダサ専』ではない、本当の姿をみんな知らず知らずに目にしているのだ。  真実はまだ闇の中……。  聖七は、想い人を手に入れるため動いてはいるが、まだはっきりとした返事は貰えていない。  早くこの手に……。  タイムリミットはあと少し……。
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