〝全く興味がない〟それだけだった

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このまま公爵家に帰してもいいが、あらぬ事を言われ続けるのも鬱陶しい。 引く気がないミケーレをそのままにしておけば、後々面倒なことになりかねない。 その前に2度とソフィーアの前に顔を出せないように‥そして思い出したくないと思うような痛い目に合わせなければならない。 (‥‥仕方ないわ、最後の手段をつかいましょうか) 「そういえば1つ面白い映像がありますの」 「‥‥ソフィーア、やめてくれ!」 「ソリッド様、もう手遅れです」 「‥っ」 「これでミケーレ様にも思い出して頂けると思いますわ」 「な、なんだよ!!」 そこに映し出された映像にはーー 『どういたしますか?ランドリゲス公爵家のミケーレ様が決めてくださいませ』 『‥‥』 『ああ、やはりミケーレ様には‥』 ーーパンッ 『俺だって、そのくらい自分で決められるッ!』 『‥どうでしょう』 『お前がっ、お前がそこまで言うのなら婚約破棄してやる!!』 『そうですか』 『ーー俺がお前を振ったんだっ!間違えるなよ!!』
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