〝全く興味がない〟それだけだった

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ソフィーアは初め、ランドリゲス公爵家の嫡男であるソリッドと婚約していた。 けれど、ある理由でソリッドとソフィーアの婚約は破棄された。 その後に充てがわれたのはソフィーアと歳が近いミケーレであった。 伯爵家は勿論、反発したがランドリゲス公爵に押さえつけられるような形でミケーレの婚約者に収まった。 ソフィーアは家を守る為に決定に従い、ミケーレもソフィーアに興味がなかったのか特に文句を言うこともなかった。 暫くは互いに干渉することはなかった。 けれどミケーレが成長すると事態は一変する。 小猿のように庭を駆け回り、元気だけが取り柄だったミケーレは成長期になると一気に背が伸びて男らしくなった。 ランドリゲス公爵と公爵夫人の良いとこどりをしたような端正で甘い顔立ちは、令嬢達からの評判も良かった。
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