〝全く興味がない〟それだけだった

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それに加えて彼の家柄とランドリゲス公爵の存在は大きいことだろう。 常に走り回っていたからか勿論スポーツも万能。 そしてミケーレの兄達はソフィーアから見ても立派で、お世辞抜きに素晴らしいといえる。 そのイメージもあってか、ミケーレに媚を売ろうと人集りができるほどだった。 ミケーレは一気に注目を集めるようになった。 そして運が悪いことに、周囲の女性達が彼を放っておかなかったのだ。 まるで自分の力を誇示するように、ミケーレはソフィーアに、いかに自分がモテるのかを自慢をする。 「こんな婚約者を持てて幸せだろう?」 「俺がモテるからといって嫉妬をするなよ?」 「お前は俺の側に居ることが出来て幸せだよな」 よくもここまで言えたものだと感心するレベルであるが、実際にミケーレに言い寄る御令嬢は多い。
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