〝全く興味がない〟それだけだった

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想像していた通り、今まで可愛がられてきたミケーレはソフィーアの冷めた態度や地味な容姿、家族からの圧力に耐えられずに他の令嬢に目を向けるようになった。 それをソフィーアが煽ったとも知らずに、餌に食らいついた。 餌といっても「ミケーレ・ランドリゲスはどんな令嬢でも受け入れる」「今の婚約者に飽きて、他の婚約者を探している」と噂を流しただけである。 そうすれば常にアンテナを張っている貪欲な令嬢達はミケーレに群がると思っていた。 令嬢達の媚を売る言葉に、どんどん自信過剰になっていくミケーレを見ながら計画通りに進んでいる事を喜んだ。 兄達に劣等感を抱えていたミケーレは、自らが必要とされたことに歓喜して簡単に陥落。 タイミングを見計らってミケーレを焚き付ければ、勝手に婚約破棄を宣言してくれたのだ。 それにミケーレは 自分がソフィーアを振ったのだと宣言している。
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