〝全く興味がない〟それだけだった

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それまでソリッドはマリアンナの熱烈なアピールを躱し続けていた。 だが、ソリッドとソフィーアの婚約を結んだ直後に、王女マリアンナからの正式な申し出があった。 末の王女であるマリアンナを溺愛している国王が、マリアンナの我儘を押し通すような形でランドリゲス公爵に打診が来た。 とはいっても、殆ど脅しのようなものだった。 ランドリゲス公爵は王家の申し出を受けるしかなかった。 そしてソリッドとソフィーアの婚約は、ランドリゲス公爵家と王家の都合であっさりと破棄された。 けれど、どうしてもランドリゲス公爵とソリッドは"ソフィーア"を自分達の手元に置きたかった。 だから多少出来が悪くてもミケーレとの婚約という形でソフィーアを再びランドリゲス公爵家に縛りつけたのだ。 (それが、どうなるかとも知らずに‥) そんな時、1人の執事がソフィーアに耳打ちする。 「お嬢様、お客様です」
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