〝全く興味がない〟それだけだった

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「何人?」 「3人です」 「あら、随分と少ないわね?他の方々は‥」 「私も気になって尋ねてみたのですが、ルゼット様が"僕に勝てない奴がソフィーアと一緒になれると思う?"と仰っております」 「ふふ、ルゼット様らしいわ」 「いかが致しますか?」 「全員、此方に通して頂戴」 「かしこまりました」 丁度いいタイミングでの来客にソフィーアの唇は綺麗な弧を描く。 ランドリゲス公爵やソリッドの熱い視線をものともせずに、ソフィーアは扉へ向かって歩き出す。 そんなソフィーアを体全体で追いかけていたミケーレは、ソフィーアと視線が合う度に頬を染めて顔を背けていた。 もしソフィーアのこの姿を見た状態で婚約していたら、ミケーレはどんな態度でソフィーアに接するだろうか。 考えるだけでゾッとしてしまう。
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