〝全く興味がない〟それだけだった

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今まで令嬢達に見向きもされなかったミケーレは「自分の真の価値にやっと気づいたか」といわんばかりの態度でソフィーアに訴えかけるのである。 そしてそんな熱意のこもった言葉を右から左に聞き流していたソフィーアの態度が気に入らないのか、ソフィーアに隠れてコソコソと御令嬢との火遊びを楽しむようになった。 まだ隠そうと思う考えがあるだけいいと思うべきだろうか。 ソフィーアはミケーレを放置していた。 理由はただ一つ。 "全く興味がない" それだけだった。 それと強いて言うならば、まだ頃合いではないからだ。 ソフィーアが黙っている範囲で上手くやればいいものを、ミケーレは自分の非をソフィーアに報告する。 最近はソフィーアに向かってご丁寧に令嬢の名前まで教えるようになっていった。 ソフィーアはそんなミケーレのどうでもいい話を黙って聞いていた。 むしろそんなミケーレの暴走が有難いとすら思っていたからだ。
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