〝全く興味がない〟それだけだった

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リマは金色に輝く豪華な装飾がついたアバン帝国特有の服に身を包んでいる。 手を合わせてお辞儀をするリマ‥これもアバン帝国ならではの挨拶だ。 そしてソフィーアに熱烈な愛情を示している暗黒の魔術師ルゼット。 名前だけで人々を恐怖に陥れる事ができるほどに有名な魔術師である。 人が住めないという過酷な環境である北の山を住処にしており、闇に住む異形の者たちと暮らしていると噂のルゼットは、ソフィーアと同じくらいの背の可愛らしい青年である。 ルゼットのオッドアイの瞳が、妖しく猫のように細められる。 『皆様、お掛けになって下さいな』 圧倒されているランドリゲス公爵とミケーレをよそに、平然と会話を続けるレンドルター伯爵と夫人。 リマに合わせてアバン語で話をしている為、部屋には異国語が飛び交っている。 ラバンジールもルゼットも当たり前のようにリマと話をしている。 ランドリゲス公爵家でアバン語を習得しているのは恐らくソリッドのみだ。
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