〝全く興味がない〟それだけだった

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ラバンジールとリマは先程のソリッドの時とは違い、ミケーレを見て怒る訳でもなく、敵意すらも向けなかった。 「ふっ‥ご冗談を」 「ソフィーア、冗談も程々にしてくれ!思わず笑ってしまった」 「弱そう‥」 ミケーレはその言葉を聞いて、唖然としていた。 「この男が婚約者な訳‥」 「本当なのか?」 「‥‥」 ソフィーアが否定もせずに柔かに笑っている姿を見たランバジールとリマは驚くように目を見開いた。 ルゼットはミケーレに全く興味がないのか、詰まらなそうに紅茶に砂糖を大量に入れている。 「其方にいる男ならまだしも、ソフィーア様の婚約者がそんな、まさか‥‥アバン語すら習得してないと?」 「こんな男がソフィーアの婚約者?‥‥嘘だろう?」 「‥‥はぁ」
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