422人が本棚に入れています
本棚に追加
ラバンジールとリマは先程のソリッドの時とは違い、ミケーレを見て怒る訳でもなく、敵意すらも向けなかった。
「ふっ‥ご冗談を」
「ソフィーア、冗談も程々にしてくれ!思わず笑ってしまった」
「弱そう‥」
ミケーレはその言葉を聞いて、唖然としていた。
「この男が婚約者な訳‥」
「本当なのか?」
「‥‥」
ソフィーアが否定もせずに柔かに笑っている姿を見たランバジールとリマは驚くように目を見開いた。
ルゼットはミケーレに全く興味がないのか、詰まらなそうに紅茶に砂糖を大量に入れている。
「其方にいる男ならまだしも、ソフィーア様の婚約者がそんな、まさか‥‥アバン語すら習得してないと?」
「こんな男がソフィーアの婚約者?‥‥嘘だろう?」
「‥‥はぁ」
最初のコメントを投稿しよう!