〝全く興味がない〟それだけだった

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「わたくしの不貞行為を疑っているのでしょうが、この身は綺麗なままですわ」 「‥っ」 「ルゼット様」 「ちっ‥」 真っ黒な影で後ろからミケーレの首を絞めようとしたルゼットに再び声を掛ける。 これでは話が進まないので、一旦大人しくしてもらうと、ルゼットの影に自らの光魔法をぶつけて打ち消した。 「ーーっ!!ああ‥ソフィーア、君の魔法は何度見ても素晴らしいよッ!」 「ありがとうございます」 「僕が唯一使えない光魔法を持つ君だから、僕は君が欲しかったんだ」 「ルゼット様、少し落ち着いて下さいませ。おいたがすぎると嫌いになりますよ?」 「‥‥はーい、分かったよ」 そう言いつつも、ルゼットは恍惚とした表情でソフィーアを見つめている。
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