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「勘違いなさっているようなので、言わせて頂きますが‥‥私はソフィーア様の強さと剣捌きに惚れ込みました。ヘール王国最大の武術大会、女性部門で圧倒的な成績で優勝した貴女は、まるで女神ヘールのようだと思ったのです」
「ラバンジール様には負けますわ」
「力ではそうかもしれませんが、ソフィーアの繊細な剣捌きに敵うものはいませんよ」
「恐れ入ります」
「その場ですぐに婚約を申し込んだが"婚約者がいるから"と丁重に断られました」
ラバンジールはソフィーアに跪くと手を取り、そっと口付ける。
リマもソフィーアに熱い視線を送りながら言った。
「俺は不治の病だったんだ‥‥世界中から色んな医師を呼んだが、どの医師も匙を投げた。あと数年も生きられないだろうと言われたんだ。けれど偶々アバン帝国にレンドルター伯爵が自国の商品を紹介する時に、共に居たのがソフィーアだった」
「あら、懐かしいお話ですね」
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