〝全く興味がない〟それだけだった

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「そうだろう?そんな時にフラリと倒れ込んだ俺を介抱してくれたソフィーアは、あっという間に光魔法を使って俺の命を救ったんだ。十何年と苦しんだ病を一瞬でだぞ?」 「偶々勉強していたのです。それにあまり良い理由では‥」 「ははっ、後から魔法の実験をしていたと聞いた時は驚いたが、病が良くなれば理由などは何でもいい」 「お恥ずかしい話ですわ」 「君はまだ幼かったんだ、それに君は俺の為に奇跡を見せてくれたじゃないか。ソフィーア、そしてレンドルター伯爵家をアバン帝国で受け入れる話も出ている。この婚約破棄は我々にとって吉報だった」 つまり暗黒の魔術師ルゼットはソフィーアの魔法の力をキッカケにソフィーアに惹かれた。 ラバンジールはヘール王国の武術大会に出場したソフィーアの姿に一目惚れ。 そしてリマのずっと苦しんでいた不治の病を治したことでアバン帝国から感謝されている。 「そういうことです、ミケーレ様」 「‥!!」 「残念ながらミケーレ様が思う理由とは、全く違いますわ」 「そ、そんな‥っ」
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