〝全く興味がない〟それだけだった

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ミケーレがソフィーアの頬を打った、あの時の映像である。 その瞬間、ブワッと部屋の中が暗闇に包まれる。 「ルゼット様」 「こいつ‥地獄に送り込んでやる」 「それはわたくしがいないところでお願い致します」 「ソフィーアが居ないとこならいいの?」 「‥‥任せます」 ソフィーアがそういうとルゼットは爛々と目を輝かせながら、手を引いて獲物を定めるようにミケーレを見ている。 「アイツらの餌にしちゃおうかなぁ?」 ミケーレはルゼットの言葉に顔を真っ青にさせてから口を閉じた。 周囲が明るくなると、ラバンジールとリマも完全にミケーレを敵と定めたのか首元に剣を突きつけている。 「思い出してくれました?」 「‥‥ひっ」 ミケーレはカクカクと首を動かした。 「ウフフ、なら良かったですわ」 剣先がキラリと光る。 ミケーレの股間には、じんわりとシミができている。 余程怖かったのだろう。 3人を煽るような形になったが、ミケーレを追っ払うのに手っ取り早い方法は物理に他ならない。 言っても納得してもらえずに、多少強行手段になってしまったが致し方ないだろう。
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