〝全く興味がない〟それだけだった

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ミケーレがランドリゲス公爵に、ソフィーアを必ず繋ぎ止めておくように言われているのは知っている。 「でも‥」 「ああ、お1人では何も決められませんものね‥‥可哀想に」 ミケーレはソフィーアが着ていた服の胸元を掴み、威嚇するようにソフィーアを怒鳴りつける。 「ッ、伯爵家の分際で俺に指図するな!!」 「はっ‥‥貴方が自慢出来るのは家柄だけですか?」 「!!」 「よく考えてから動かないと、ランドリゲス公爵家をもうすぐ継がれるソリッド様に追い出されますわよ?」 ランドリゲス公爵家の長男であるソリッドが公爵家を継ぐのは時間の問題だろう。 ソリッドは聡明で頭が回る分、冷酷な一面も持ち合わせている。 不正を良しとせず、最近のミケーレの行動を心の底からよく思っていない。 ソリッドの注意に一切耳を傾けないミケーレには笑ってしまう。 今はランドリゲス公爵と夫人がいるからこそミケーレの我儘が許されている。 しかし彼が爵位を継いだらどうなるのか。 ソフィーアは楽しみで仕方なかった。
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