基礎7

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基礎7

「な、なんだ?! も、もしかして、前半の方の人たちに何か あったんじゃ・・・。」 後半の人たちが不安に思った。 「皆で様子を見に行こう」 率先して助けに行こうとする誠。 「え、本気?!誠くん、危険だよ。」 不安の中悲鳴があった方に 行きたくなさそうに女子たちが 言った。 「でも、誰かが怪我をしていたら 大変だ。 助けに行かなくちゃ。」 そんな正義感溢れた誠の言葉に 皆嫌がりながらもついて行った。 「・・・」 皆を先導しながら歩いていた誠が 角で急に止まった。 「どうしたの?誠くん」 疑問に思った、生徒が誠に声をかけるが 誠は返事をしない。 「皆、静かに後ろに下がって。」 突然、そんなことを言った。 「なんでだよ。」 当然、そんなことを言われても 疑問に思って誰も下がろうとしない。 「いいから、見ない方がいい。 危険だから皆下がって。」 何か見てはいけないものを見たような 青ざめた顔している誠。 「そんなこと言われたら気になるじゃん。」 そう言って、誠の注意を気にせずに 男子が走って角を曲がった。 そこで見たものは…
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