設定資料集

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用語設定集 *術士  唯一妖に対抗しうる特殊な力を持つ人間。  その力は様々だが、地水火風の自然にある力を扱うもの、或いは超能力とも言えるような特殊な力を扱う者が多い。  術士の存在は全国各地に至るが、その殆どが公にされておらず、ひっそりと活動しているらしい。(基本的には自身を異能力者として扱っている)  大体は小学校低学年からその力を発現させるが、血が濃くなることで更に小さな年齢から力を発現させることができる。 *式神  術士が使う力の一つ。  自身の力を強くする為に己の分身を作り出す家系がある。それが式神。  護符を媒体に力を注いで作る、元となる力に術士の力を注ぎ継いでいく手法や降霊した魂に術士の力を注ぐ等、手法は様々。  創られた式神は術士の足りない部分を補うような性格になりやすい。…らしい。  術士は皆慣れたように「式」、或いは名前で呼ぶ。 *(アヤカシ)  人の感情から生まれ人の感情を食らって成長する生命体。  決まった名称が無い為に「妖」と呼ばれ、定着している。  自然界に溶け込む為に成長具合に応じて鼠やトカゲ等の小動物、猫・犬のように体を大きくしながら熊や狼等の大型動物まで様々、最終的には人間になりすまし、擬態生活をするに至る。  その為一般人からすれば動物としては認知されるものの、異生物としては理解されにくい。  体は大きくなっても変わらず食事は人の感情である為に襲撃を繰り返す。  人の感情から生み出された妖は感情を食べ成長しても、生まれるに至った最初の感情に囚われている事が近年の研究により解明されている。  また、未熟な妖は"妖の核"と呼ばれる欠片を落とす。  これは妖の成長に欠かせないものだということも判明しているが、まだまだ妖については謎の部分も多い。 *女王  一定の成長を遂げ、特殊な力を持った妖が更なる進化をする為に人の姿に成った個体は女王と呼ばれている。  最初こそ歪な形ではあるが、時が経つ、或いは何かしらの方法で知識や感情を得ると完全に人として紛れ込むことができる。  ここまで成長を遂げると災厄になりかねないので早急な対処が必要。  女王を倒す方法の一つとして、"生まれた時の感情を思い出させる"という有効な手段がある。  人が感情の限界を超えて生み出した妖は、女王となってその力を発揮する。  その為感情を呼び起こす事で一瞬の沈静化が図れる。  ちなみに妖が女性の姿で発展するのは、宿主の多くが女性であるから。  男性が生み出す感情は攻撃的で、熊や狼等、凶暴な妖になりやすいのだろう、と推測されている。  実際溜め込んだ感情は男性は行動的になりやすく、女性は爆発しやすい傾向にある。 (以上、とある妖研究者の論文より抜粋) *世話人  術士を統率し管理する役職。  主に本人も術士、或いは元・術士である場合が多い。(術士は基本25歳程で能力を失う)  一部世話人は宗家という大きな家が取り持ち、全国的に管理しているという噂もある。 *狐面  東京の宗家により作られた術士のサポートや調査、隠密専門の集団。  全員が白肌に赤目の狐の面を付け、パーカーを着込みフードを被ることで互いに誰か分からないようになっている。  『認識阻害』『印象操作』『記憶操作』などなど、特別な技を使うことを許されている。  一般人に被害を出さぬよう術士の結界を張ることも可能。  篠崎では世話人である神宮寺師隼が指揮を執って、彼らを操っている。 *宗家  各地域に分かれ、妖と術士の行く末を見守る存在…と言われているが、その真実を殆どの術士は知らない。  古くは術士の始祖とも言われているが、定かではない。 ・妖が最も多く現れる地(東京・分倍河原) ・流れ歩く妖の終着地(篠崎・神宮寺)  他にも『妖の居ない地』や『妖が生まれる地』『術士の始祖の地』に宗家が絡んでいるという噂もある。 ・街の景色・ *篠崎(しのさき)市  日本の中部地方にある山に囲まれた町。来訪手段は車か電車のみ。  珍しいことに住人の入りはあっても出は少ない孤立都市。  街の発展には有栖家という大きな資産家が絡んでおり、住民はなんの不自由も生活できている…と思っている。  当然篠崎でも妖は生まれるが、各地の妖が集まる特異な地でもある。 *安月大原(あづきおおはら)  篠崎市最奥の住宅地で大きな家や古い家が立ち並んでいる閑静な住宅街。  古くから地主や医者・政治家等が暮らしている。  一番深い山側に面しているからか、空気も一層厚く感じる。  古くはこの街の(まつりごと)を担っていた貴族の家があった場所らしい。 *柳が丘  国立大学誘致の為に比較的近年できた新興住宅地。  子供を国立学校に入れさせたい家庭が多く住み、その為に柳が丘中学校は改名して「篠崎第一中学」(進学校専門の中学)になった。  隣には学校機関に図書館・美術館・資料館等が揃い踏みした学校区と合わさり、大きな文教区となっている。 *学校区  市内にもいくつかの小中高校が点在しているが、特に密集した特殊地域。 大きな川を阻む対岸側から真っ直ぐに一番の大橋を通って来ることができ、学生が通いやすい形になっていることから学校区と呼ばれている。  その中の篠崎高校は主人公達が通う学校である。 *うめばち商店街  上記3ヶ所を大きな川が挟み、主要道路と大橋で繋がった先の商店街。 青果店や精肉店等の家庭の台所と言える店や飲食店・雑貨屋、呉服店、本屋・老舗の百貨店など、市内で一番栄えた地であり、駅の次に老若男女関係なく人が集まる場所でもある。  食料も楽しむものも何でも手に入る場所ではあるが、楽しむ場所という点でなら最近できた駅横の商業施設の方が若者には好まれているかもしれない。 *オフィス街  商店街から更に駅の方面に進んだ隣町。  階数の多い大型ビルが立ち並び、常にビル風が舞い込む地でもある。  しかし駅から商店街、更に奥の学校区を抜けるにはここを通らないといけない。  ちなみに商店街側から駅へはこのオフィス街を通ってほぼ一本道ではあるが、山側へ曲がると中腹に市内最大の看護大学病院がある。 *篠崎駅/神威八咫(かむいやた)  県内ローカル線の終着駅、そして駅から隣市側に位置する町。  古くからこの地にあった町の名前だが、今も変わらずに受け継いでいる。 住人の多くがこの駅から電車に乗って仕事に向かう。  駅付近は当然ホテルも立ち並び、そちらにて働いてる人も多い。  翌年4月にエスカレーター式の大きな学園ができるらしい。
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