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「襲われることが、どうしてわかったんだ?」 「この耳が、怪しい音を聞き逃すことはないさ。それに、あいつらすっごく臭いんだ!」 「わしには何も聞こえなかったし、匂わなかったが・・・」 「おいらたちみたいにちっちゃくて弱い動物は、目や耳や鼻で敵を早いとこ見つけないと、すぐにやられちまう」 「さっきはわしでも危なかった」 「大丈夫、おいらがオヤジさんの目や耳や鼻になって教えてやるよ!」 「頼もしいな。ところで、わしは臭くないのか?」 アルは笑った。 「オヤジさんはいい匂いだよ!あいつら肉を食うから臭いんだよ!」 「それならよかった」 「あはは、気になるんだね」
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