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「それで、あんたらの地区はどんな感じなんだい?」
「ここと変わらないな。
生存者もごくわずかだ。」
「そうかい…それで、何か情報は入ったかい?」
「いや、何も……あんたらは何か知ってるのか?」
「あたし達も特に聞いちゃいないね。
隕石の一つが海に落ちたって噂は聞いたけど、本当かどうかはわからない。
あと、ドローンを見たって者もいるんだけどさ、それもすぐに制御不能になって落っこちたって話だ。」
「やっぱりそうか…
隕石のせいで、磁場がかき乱されてるんだな。
隣の大陸からもそのせいで救援に来られないのかもしれないな。」
「あぁ、そうだろうね。隣の大陸も少なからず被害はあっただろうし、もうしばらくは自力でなんとかするしかないだろうね。」
僕達は、ミランダやマギーと一緒にいろいろなことを話した。
ここには看守が二人と生存者の約二十名だけが男性で、あとは皆女性だという事だった。
囚人の中には、医師が二人いたらしくそのおかげでずいぶんと助かったそうだ。
エレベーターも問題なく作動していたらしく、そのおかげで脱出もスムーズに出来たということだった。
「ここの中を案内しようか?」
「じゃあ、ジュリアン…見せてもらってくれ。
俺はミランダともう少し話してるから。」
「あぁ、わかった。
じゃあ、マギー、頼むよ。」
僕は、マギーと一緒に小屋を後にした。
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