めぐり逢い~遥かなる時の彼方で

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* 「そんな馬鹿な!」 ダグは、看守に向かい、大きな声を上げた。 「二人だって多過ぎるってもんだ。 あんたらはただ静かに眠ってるだけだ。 機械の故障なんて一度もなかったし、俺達には見回る以外、ほとんど何の仕事もなかったんだからな」 僕達は、看守の部屋に向かった。 そこには粗末なベッドが二つと長椅子とテーブルが置かれていた。 七人の男達が入ると、窮屈さを感じるような狭い部屋だった。 驚いたことに、看守は各階に二人だけしかいないのだそうだ。 囚人のケースは、ざっと見てもおそらく各階に1000個はあると思われる。 それに対してたった二人とはやけに少ないように感じるが、ここは全てが機械によって制御されている。 余程のトラブルでも発生しない限り、人手は不要だと考えられていたのだろう。 看守達は通勤ではなく、三ヶ月、この地下深くに住み込みで働くのだという。 「あれ?もうひとりの看守は?」 「それが…いないんだ。 あの時間帯はカインが見回りをしていた。 だから、あいつは土砂に埋もれてしまったんじゃないかって思ってるんだ。」 看守は苦々しい表情でそう言った。 「ところで、食べるものはあるのか?」 「あぁ、あるにはあるが、節約して食ったとしても、この人数じゃそう長くはもたないだろうな…」 「そういえば、確かに腹が減ったな。」 ダグに言われると、なんだか僕も腹が減ったような気がしてきた。 今までは食べることなんて、考える必要もなかったのに。
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