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それに絶命している一人の女子高生が血まみれの可愛らしい
便箋を握っていることに気づく。血で汚れてほとんど読めない
が、大まかな内容としては誰かを必死に励ましているように
思える内容だな。手紙の最後には「死ぬとか簡単に言っちゃ
ダメだおtよ」と書いているのが読めた。
さて、ここでもう一度か《目星》がいけるが、どうするかな?
成功すれば入ってくる情報はどちらも同じではある。
《アイデア》も《目星》も技能値としてはどちらも同じだから、振ります。
《アイデア・目星 75 → 78 失敗》
うーん、それでは乗客は一番最奥に座っている男の子以外は絶命しているのと、握っていた便箋以外は、フォゼ尾は改めて気がつくことはなかったな。
(…ただ、こうなると一番奥に座っている「男の子」に触れるかどうか考えないといけなくなるんだよなあ)
ちなみに、一度目の《目星》に成功をしているから、今さらだが空席の横に座っている「小さい男の子」の情報も、キーパーとして流させてもらうぞ。
…わかりました。
さて、件の空席の隣には、5歳程の男の子が俯いて座っている。
男の子も他の乗客と同じく俯いているが、こちらは近づくとすうすうと、かすかな寝息が聞こえることから生きていることがわかる。
さて?どうするかね、フォゼ尾?このまま「寝かしておく」という選択もかのだが…?
(寝かしてたら、そのまま「終点」にたどりついて、きっとろくなことにはならなんだろうな…)
キーパー、それでは起きるかどうかはわかりませんが、俺はその男の子を、起こしてみようと思います。
とりあえず、ゆっくりと肩を揺らしながら呼び掛けたのならどうなりますか?
声をかけたりゆすったり顔を上げさせたりすると、男の子は両目から血を流しているのがわかる。
フォゼ尾が驚き固まっている間に、男の子はまるで寝起きのようにごしごしと目をこする。
物凄く血が流れているんだが、その男の子は別にちっとも痛そうにしている素振りはみせないな。
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