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ちなみに血ぬられた目をつむったまま不思議そうに見
渡すような仕草をすると、フォゼ尾へと向けて
「兄さま、どうしたのですか?」と口にするぞ。
……キーパー、とりあえず早急に確認したい質問なん
ですが、このNPCはキーパーがやっていますか?
いやあ、私は新米キーパーだからねえ、今回は
サブキーパーはいないまでも、NPCには皆の
お手伝いは頼んでいるよ。
(ここで突っ込むのは藪蛇だな…。
とりあえず話を進めるか…)
キーパー、それではとりあえず、その男の子には俺は
「兄さま」じゃないと伝えて、その「兄さま」とやら
とここに来たのか?と、それと眼は痛くないのか?
質問すると、どうなりますか?。
ふふふ、どれも尤もな質問だが、先ずは最初の質問に答えよう。
「何を言っているんですか、兄さまは、兄さまじゃないですか!」
といった旨の返事を男の子は元気良くするな。
それからどうやって来たのかと尋ねたことについては
「兄さまが連れてきてくれたのに、覚えてないのですか?
おとうさんがこわいから、遠いとこに行こうって、仰って
いたから、喜んでついてきたんです」
という回答になるな。
後は「眼は痛くないのか?」という質問については、
その男の子もフォゼ尾に言われてから、始めてその事に
気がついた様子なのと、眼が見えていないのもわかった
といった調子だな。
でも、直ぐに口元をにっこりとさせてから、
「はい、全然痛くないです。先程、兄さまに起こしてもらって
から、真っ暗でなんにも見えません。どうしてでしょうか?あ、
でも、兄さまがいるから平気です!」
と答えるな。
取り敢えず、俺はもう一度「兄さまではない」というのと
「名前を教えて欲しい」と、その子どもに告げると、
どうなりますか?。
そうだな「兄さまではない」という言葉に対しては
「何を言っているんですか、兄さまは、兄さまじゃないですか!」
と同じ様に繰り返したのなら、「名前はイサムですよ、兄さま!」
と元気良く、イサム少年は名前を答えてくれるな。
それから、イサム少年は地濡れた車両の座席から
元気良く飛び下りたのなら、視界が見えない為か、
小さな手を伸ばして「兄さまどこですか?」
と、この場合はフォゼ尾を探しているのが伺えるな。
(…見えてないなら、置いていくことも可能ってところなん
だろうが、それはPC的にもPL的にも俺的には後味悪すぎるな。
それに、何か情報を持っているNPCかもしれない)
取り敢えず手を握って、PCの俺はその子どもと
向き合います。それで俺が持っている《技能》を
使うことで解ることはありますか、キーパー。
うーん、そうだね…。それでは《目星》、《応急手当》、
それに本来は《心理学》ではあるんだけれども、今回の
フォゼ尾の場合は《アイデア》で、それぞれ情報をだそうか。
ただし、相応の時間経過があることもキーパーとして、
宣言させてもらうよ。
…わかりました。
(幾ら時間があっても決定的なところで、間違ったの
なら意味ないからな。それに駅はまだ1駅だけだから、
猶予はあるだろう)
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