導入

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クトゥルフTRPG前回からのあらすじ。出張を終えて 列車で第7フォゼ師団に戻ろうとしていたフォゼ尾。 ホームで列車を待っていたのなら、背後からやけに 耳触りの良い、どこか楽しげな声で「命は粗末にする ものではないよ」聞こえた次の瞬間にはその身を線路に 投げ出されて、電車のライトの眩さに視界を奪われたと 同時に、意識を失っていた。 そして次に意識を取り戻したのなら、列車の中ではあると 分かるのだが、そこに広がるのはかつて見たことのある 203高地を彷彿とさせる、凄絶で陰惨な列車内の光景となった。 そこで先ず、技能の目星を使うまでなくわかったことを調べた 後に、フォゼ尾は更に探索をする為に賽子を振るのだった。 というわけで、《目星》と《アイデア》でいってみよう。 あらすじお疲れ様です、それでは振らせて 頂きます。 《目星   75 → 3 クリティカル》 《アイデア 75 → 54 成功!》 お?!目星クリティカルか、生還"できたら"成長させるから、 チェックを入れておいてくれ。 アイデアは普通に成功か、それでは情報はこの形で渡そう。 先ずは普通に成功をしたアイデアからなんだが、それなりに 戦場を経験しているフォゼ尾にしてみたのなら、こう例える のもなんだが死体自体は珍しくもない。 ははぁ、その表現は傷付きますなぁ、 中尉、いえ、キーパー殿。 ふふ、だが死体を見慣れている筈のフォゼ尾なんだが、 それは戦場では見かけたことのない形のものであった。 それは人間業とは思えない、猛烈な力をもってしないと 不可能な四肢を無理やりちぎる、細いもので貫かれた 様な傷が多いものとなる。 加えてそれほど古い死体でもないのもわかったな。 どの死体も拷問のごとく、かなりの苦痛を伴った上で 死に至ったのではと推測できる酷い有様だ。 この様子にSAN値チェックをしてもらおう。 (これって、アイデアに挑戦をしなかった方が いい奴じゃねえか……) 《フォゼ尾 SAN値 74 → 67 成功!》 お、それでは成功なんで、SAN値の減少は無しだ。 さて、それでは目星のクリティカル情報といこうか。 壁や床や窓など、車両内には真っ赤な文字で 「しにたくない」とびっしり書かれてはいるんだが、 そんな中で一つだけ、目立たない位置に、 「奴らは"死"に寄ってくる」の文字を見つけた。 ふぅん、そいつは意味深ですな。ただ、死によって くるというのなら、この死体まみれの列車内で、 まだ寄って来ているものはないんですよな、キーパー? そうだね、フォゼ尾が見聞きをしている範疇では、 どこからも寄ってくるというものは感じない。
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