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口渇
明後日は、満月。
俺は今日から家に籠る。
「リュート頼む。」
俺はリュートに身体をベッドに縛り付けてもらった。
飢えに苦しみ、街を彷徨い、人間を襲うなんてごめんだ。
それほどまでに、俺は血が嫌いなのだ。
「リュート、帰っていいぞ。」
「今日は帰らない。主治医として俺はここに残る。」
リュートの意思は固かった。
「体調は?」
「息苦しい、はぁ...はぁ...」
身体が熱くて焼けそうだ。
それに、喉も乾く。
今月も俺の生死をかけた闘いが始まった。
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