Looking for the Grim Reaper

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「でもさあ、捜すって言ってもどうしたらいいんだ?目星なんて全く付いてないんだろ?それに俺たちみんな素人だぜ」 「そこなんだよなー。どうするべきか」 「えっ、言いだしっぺがまさかのノープラン?」 「しょうがねえだろ、こんなの初めてなんだから」 でも港の言う通り、言い出した俺が何も考えてないんじゃまずいよな。 「さっき七瀬と話してたのは、『死神』が駒鐘高校の関係者であるというのは間違い無いということ。そして先生たちが怪しいんじゃないかということ」 「先生が怪しい?」白石が首を傾げる。 「ああ。人に人を殺させるというシステムを思いついたり、証拠を残さずに犯行に及んでいたりっていうのは、高校生より大人がやったと思う方が自然だろ?まあ、想像でしか無いんだけど」 「なるほどね」 「じゃあ先生全員のアリバイを調べてみるとか?」 「いや、でも先生だけだとしても50人以上はいるぞ。期限までの4日間に全員分調べるのは難しい。それに、調べる対象を先生だけに絞るのは危険だ。生徒が『死神』だという可能性も捨て切れない」 「それもそうかぁ」
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