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「『死神』が自分で情報を流した?何のために?」
港は怪訝な顔をする。
「みんなを怯えさせるため……?」
七瀬がか細い声で言う。
「あんな手紙を出したところで、信じる人は少ない。だから、自分の存在を知らしめて『道化師』を脅し、殺人ゲームが上手くいくよう仕向けた。白石が言いたいのはそういうことだな」
「ええ。だから『死神』に関する一番最初の投稿を見つければ、『死神』の正体がわかるはず。まあ、証拠を残すような馬鹿なことを『死神』がするとは考えにくいけど」
「探そう。一番最初の投稿。もう消されてるかもしれないけど、やってみる価値はあると思う」
「よーし!見つけるぞー!」
港は意気込んでスマホを手に取る。
それに続いて七瀬と白石も検索を始める。
初めて掴んだ手掛かり、絶対見つけてやる。
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