Looking for the Grim Reaper

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7月15日木曜日。手紙の期限翌日。作戦実行の日だ。 朝8時、俺は七瀬の家の前の道でスタンバイしていた。俺の家から七瀬の家までは歩いて15分程度。港と白石が住んでいるのは隣の市。朝からここまで来るのは大変なので、登校時の護衛は俺が引き受けた。 すると、玄関のドアが開いて七瀬が出てくる。目が合ってこちらに気づいた様子なので、俺は深くうなずいた。大丈夫。これ以上『死神』の犠牲者は増やさない。 七瀬の家から駅までは約1km。俺は目立たないように七瀬の数m後ろを歩いた。この辺りは登校する学生や会社へ向かうサラリーマンも多いので、襲われる心配は無さそうだ。 何事もなく駅に着き、電車に乗る。電車内もそこそこ混んでいるし、安全か?いや、でも混んでいるからこそ、刺されたりしても周りは気づかないか?七瀬は角の席に座り、警戒するようにあたりを見回している。しばらくは気が休まらなそうだ。 学校の最寄り駅まで3駅分やり過ごし、電車を降りる。改札を出ると、学校はもう目の前だ。校門をくぐると少しほっとした。まだ始まったばかりだが、無事登校できただけでも安心してしまう。でもまだまだこれからだ。 「七瀬、おはよ」 「おはよう矢神くん。見張りありがとう。朝からごめんね」 「何いってんだよ。最初に『死神』捜しに誘ったのは俺だし。絶対捕まえよう」 「うん」
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