「ふたりだけのスクールライフ」

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ーーーーーーーー 通学中、最近よく見かける美人な社会人の人、いつも凛として歩いてて、カッコいい人だなーと思った。 ある日、私は遅刻しそうになり小走りで学校に向かっていると、前にいつも見かける社会人の人がいた、そしてその人も急いでいるようで、駆け足しているその人は盛大に転んで荷物をぶちまけた。 私はかけよって「大丈夫ですか?」と声をかけて、ぶちまけちゃった荷物を拾って渡す。 「あはは、ごめんね、ありがとう」と私に言って立ち上がるその人だが。 「え!?タイツ破れてる!?うわどうしよう!?とりあえずコンビニで買ってトイレで、あーでも会社が!!えっとありがとうね!私急いでるからもう行くね、助けてくれてありがとう」 そう言って慌ただしく去って行ったその人を見て私は。 「しっかりした人だと思ってたけど」 そんなことを口にして、胸に暖かい感情が流れていって、毎朝社会人のあの人を見かけるのが嬉しくて堪らなくなった。 そんなある日、私はまた遅刻しそうになり、急いで家を出ると、前には同じく駆け足で進むあの人の姿と、その上でぐらついて今にも落ちそうなクレーンで持ち上げてる荷物。 「危ない!」 と私はその人を前へと押して、、、 思えばこれは憧れではなく、可愛いあの人を見て芽生えた、恋だったのかもしれない。
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