「ふたりだけのスクールライフ」

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「さーてそろそろごはん食べましょうか。でもここには私達以外誰もいないので自分達で作りましょう♪」 1時間ほどの英語の授業が終わりごはんを作ることに。 ちなみに私はほとんど自炊しない人間です。 「七海ちゃん、何を作るの?私そんなに料理したことなくてどうしたらいいかな?」 「大丈夫!、この私が早苗さんに教えてしんぜます♪と言うことで、せせり肉の野菜炒めを作りましょう♪。まずは!」 せせり肉を半分に切り、フライパンにごま油をしいて、せせり肉を炒めます。 せせり肉に火が通ったら皿に取り出して、今度はニンジンを細かく切って、オクラを輪切りにして、しめじをばらします。 これらをフライパンに入れて炒めていきます。 十分火が通ったらせせり肉を戻して鶏だしと甜麺醤を入れて混ぜます。 全体に味が混ざったら火を止めて完成です。 次にスープを作ることになり、水、オイスターソース、ネギを入れて火にかける。 煮立ってきたらそこに水溶き片栗粉を入れて混ぜていく。 最後に溶き卵を回し入れて少ししたら火を止めて完成。 「さーて、後は食べるだけだね。早苗さん良くできました♪」 七海ちゃんの指示に従いなんとか料理を終えた私達は手を合わせていただきますをする。 「あ、美味しい」 せせり肉がぷりぷりしていて、オクラでさっぱりしたとろみのついたあまじょっぱい味。 それとオイスターソースだけで作った玉子スープ。 どちらも簡単に作れてすごく良いと思った。 そんなことを考えた後、私は七海ちゃんに凄く気になっていたことを聞く。 「七海ちゃんはどうしてそんなマスクを付けているの?」 七海ちゃんの顔はマスクで覆われていて鼻から下の部分しか見えていない。 「これはね」と一瞬顔が陰った気がするが「私超のつく恥ずかしがりやだし、そんなに可愛くないからマスクで隠してるのよ」と言って笑って見せた。 「さーてと、お腹は満たされたので少し休憩したら運動しましょう!」 運動、私亀山早苗は運動も苦手なのである。 「運動ってなにをするの?」 と私が聞くと、それはもちろんと拳を握り、前に突き出して、七海ちゃんが言う。 「野球をやりましょう!!チーム名は!」 七海ちゃんがなんとなくいけないことを言おうとしたので全力で止めた。 「野球をするのね、でも私野球やったことないし、二人で出来るの?」 と訪ねると「出来ないわね、、、」と反って来て、少しの沈黙の後「バッティングをしましょう!私がボールを投げるから早苗さんが打つのよ!」と言ってきた。 こうして七海ちゃんとのバッティング練習がなぜか始まってしまったのですが、、、 「なんで逃げちゃうの早苗さん!、ちゃんと構えてバット振らないと!」 いやいや無理無理、七海ちゃんのボール速い!、怖い!、プロなの!?。 「七海ちゃんの球、早くて捉えられないし怖いの、どうしよう」 「そう?うーん、、、わかったわ、次は加減して投げるわね!♪」
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