Re:LCT

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Re:LCT

 ハイウェイの上にレッドカーペットが敷かれており、その上を名前不詳が走っている。  ハイウェイを走っている名前不詳の服が裂け肉が飛び散り骨が剥き出しになり、着ていた黒のタキシードがちりぢりに破けて、そこに敷かれていたレッドカーペットは途切れ、剥き出しになった名前不詳は粉々になり骨と骨をガランガランと鳴らせて消えていった。  そこにオープンカーに乗った聖が花束を投げ捨てた。  ワインレッドのオープンカーを運転する聖。  その後ろの後部座席から法が、運転席にいる聖の首に腕をからませ車の二人乗りをしていた。  法の口の中に咥えられている氷は、法の口の中で無になった。  ハイウェイを車で走っているとトンネルに差し掛かった。  二人を乗せた車はトンネルの中を入っていく。  トンネルの中はオレンジ色の蛍光灯が幾つもあって法を不思議な気持ちにさせていた。  少しすると声が聞こえてくる。  牛ばっか食べて、この牛人間!  ッ出木杉くんトランスしすぎだよ!  ムム・・ムムムムムムム・・・  でももしかしたらのび太のほうが深いのかもしれないなあー  ZZZZZZZ  法は後部座席で眠っていた。  法の隣には体を丸めて、勾玉のように合わさった黒猫のミーと白猫のシーがこちらもお腹を膨らませて眠っていた。  眠っている法のお腹も膨れている。  どうやらお腹に子供がいるようだ。  トンネルの出口が見えてきた。  あたしがわたしに変わる頃~夢から目覚めて眠る瞬間(とき)~  トンネルを抜ける頃、車の後部座席から立ち上がり法は両手を空に上げていた。  あたしがわたしに変わる頃。平行線の視線を抜けると夜空が銀河だった。 Happy endless この物語は創話(つくりばなし)、創話(そうわ)です
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