Re:ACT

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Re:ACT

 物語はマンションが建ち並ぶ、閑静な一軒家から始まる。  両面開きの窓のカーテンの中央部の隙間から朝の陽の光が差し込んでくる。  二階の部屋では一面鏡張りの大きな鏡に向かって、男が全裸でマスターベーションをしている。  3・・・2・・・1  フィニッシュ!  鏡に付いた精液を拭き終えると、男は部屋を後にし風呂場に向かった。  部屋を出ると三階にあるバスルームに向かう  右と左に設けられている弓なりの階段の右側から階段に敷いてある、赤茶色の絨毯と階段との隙間にできた空洞を、足の指先で何度かなぞった。  バスルームにたどり着くと、予め湯船に湯を張った状態で男は全裸のまま湯船に足を浸けた。  曇りガラスの向こうから差し込む朝陽がバスルームの男の元に伝わる。  少しすると、女がツンツンにはねた髪で全裸でバスルームに入ってきた。  浴槽に浸かっている男の後ろに足を入れて、男の後ろに座った。  女は後ろから男の歯を歯ブラシで磨いてあげる。  男は女に黙って湯船におしっこをした。  女は男に黙って湯船におしっこをした。  振り返り男は女の肩を抱くと、湯船の中に身を沈めた。  ゴボゴボゴボプハー。  女は水面から息をしようと飛び上がった。  少しして女が言った。  「おしっこ出た」  「うわっきたねえ」  バスルームを出ると二人は次に洗面台の、二人がすっぽり入る、大きな鏡台の前に立つ。  男の名前は<聖(しょう)>女の名前は<法(のり)>  法はキティーちゃんの歯磨き粉で歯を磨く。  飼い猫の<黒猫のミー>と<白猫のシー>。  ミーが法の足。シーが聖の足に尻尾を絡ませる。  聖は自分の営む、鏡屋の隣の<大阪弁教室の講師>に教えてもらった、口角の矯正にと「あ~ん」までを鏡の前で二回繰り返した。  法も出かける準備をする。  ボサボサの髪に櫛を  無い眉をある眉に  口紅に朱を  乳首に色を
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