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私の夜は、いつも月が無い。
ただ暗闇だけが広がっていて、道すら見えない。
ただ唯一の救いと言えば、
少しだけある電灯の光だけ。
私の夜は、寂しかった。
でも、ある日君にあった。
私に訪れるはずの無い朝を迎えさせ、
朝を彩る太陽のようにいつも笑っていた。
夜になると君は私の夜の月となった。
夜道を照らし、電灯とわたしを照らし、
君は私の救いだった。
夜は、電灯なんかもういらない。
君がいてくれたら夜は明るいから、
人工で作られた光なんて…
もう要らないんだ。
そう思ってたのに。
私の夜にまた月がなくなった。
私に朝が訪れることは、もうなかった。
なんで?
ねえ、どうして?
もう私に朝は訪れないの?ねえ……
なんとか言ってよ。
私にもまた、朝と月明かりをちょうだい。
そう何度繰り返し叫んでも、
君からの返事は、
二度と…来ることはなかった。
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