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言いながら、顔が熱くなっていく。絶対顔赤くなってるだろうな。黒井は信じられない、といった表情で手を口に当てていた。それでも、俺の気持ちは止まらない。
「それから、黒井と話したり一緒に過ごすうちに……自分の気持ちに気づいて……。黒井は俺の話をゆっくり聞いてくれるし、お前自身の話も聞かせてくれる。変に自分を作らなくても安心していられる。ありのままの俺を受け入れてくれる。2人で話すのが楽しくて、もっと一緒にいたい、でもすごくドキドキするというか……。何だか自分でも自分が変な感じがして……」
上手く言葉がまとまらない。でも伝えたい。たとえお前が俺を好きじゃなくても、ただ伝えたいんだ……!
「お前の子犬みたいに可愛いところも、大人びて綺麗なところも、はしゃいでいるところも、意志が強くてしっかりしたところも、優しくてあったかいところも、全部……。きっと俺は、修学旅行で共に過ごしたあの日から…………お前のことが好きなんだ、黒井……!」
俺の声が、教室に木霊する。この気持ち、やっと言えた。
俺は、黒井のことが好きなんだ。
大好きなんだよ……!
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