修学旅行(赤坂 side)

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くすっと笑うその姿は、ベッド横にある光に照らされて美しい。真っ暗な部屋なのに眩しくさえ感じた。本当にこいつは綺麗な顔だ。同じベッドで寝ているのが俺にはもったいないくらいだ。 「じゃあ、一眠りするな」 「おやすみ」 瞼が重くなり、自然と目を閉じていた。ひんやりした春の空気と、何か優しい温もりがじんわりと俺の体に当たり、知らぬ間に眠りに落ちていた。
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