9人が本棚に入れています
本棚に追加
ナースステーションまで行き、先程のナースを呼び止めて頭の処置を行ってもらう。
のびた髪はバリカンで丸刈りにされていた。
私「頭の処置って難しいですか?やっぱり」
NS「やることは変わらないよ、基本はさ、褥瘡を洗浄するでしょーーーハァ
言うと怒られるんだけど、こんだけの褥瘡、まず腐ったとこ切除(外科的デブリードマン)するんよ。ココ(病院)はやらないからね。治るわけないんよ。コストかかるからっていい薬は処方してくれないし、ゲーベンやイソジンシュガーさえ充分にないのよ。良くなってきてもドレッシング材(傷を覆う医療用材料)もないし。患者を馬鹿にしてるよね」
ナースも処置してあげたくてもドクターの指示がなけれはできない。薬も資材もない。
殺伐としたナースステーションの裏にはこう言う苛立ちもふくまれているようだ。
処置をしたナースとお互いファブリーズを掛け合って退出した。
このナースは今後私の心の相棒になる、ガッキー(仮名)と紹介しておこう。
最初のコメントを投稿しよう!