⑥転生したら皇女様でした〜推しがピンチなので婚約破棄してから国に持って帰ります〜

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あの後、すぐにベルベット帝国へと帰った。 レブーロン王国の国民は食糧支援を失ったきっかけを作ったナシールとチェリーを許せなかったのだろう。 二人がどうなったのか……容易に想像出来る。 ーー数年後 レブーロン王国はベルベット帝国の庇護下に置かれた。 実質的には全ての権限をベルベット帝国が握っている。 そしてリリアーナを溺愛する皇帝から土地が充てがわれた。 それが元レブーロン王国である。 もう娘を他所に出したくないとの気持ちからか、あっさりとデクランとの関係を認めてくれた。 デクランは最初こそ遠慮気味ではあったが、今では任された土地をきっちりと管理している。 デクランを蔑ろにしていた元家族達は擦り寄ってきたが、直ぐに排除した。 そして今日も推しを眺めながら幸せな日々を送っている。 「そんなに見ないでよ、リリアーナ」 「えへへ」 「また"僕の顔が好き"って言うんでしょう?」 「そうよ!!」 「リリアーナの方がずっとずっと綺麗なのに……」 「ふふっ、知ってるわ」 身近に推しがいる幸せを噛み締めながら笑顔で過ごしている。 デクランと過ごす時間はかけがえのないものだ。 こうして夢が叶った事が未だに信じられない。 (……幸せ過ぎて怖い) デクランは色々な一面を見せてくれるので退屈せずに済みそうだ。 「どうしてニヤニヤしているの?」 「幸せだなって」 「……リリアーナ、僕も幸せだよ」 「~~~っ、神!!」 「……?」 end
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